米カリフォルニア州下院議員のアルバート(アル)・ムラツチ氏(55)が13日、サウスベイマネジメントセミナー(太田光子委員長)の招待で「カリフォルニア州の未来」と題してガーデナ市内のホテルで講演した。妻の樋口博子さんが日本語で補足説明をした。
講演を始めるにあたり、ムラツチ氏は「首里城の火災を知り心を痛めている。両親とよく見学に行った思い出があり、涙が止まらなかった」と話した。
カリフォルニア州の面積や経済、人口、バイオ産業やIT産業などのデータを紹介。人種の多様さやビリオネア(億万長者)が全米で一番多いなど、特徴的なデータも交えながら、同州議会で唯一の日系議員としての決意を述べた。トランプ大統領についても触れ、「来年の大統領選挙は民主党員から選出されることを願っている」とコメント。参加者から今後の方針を問われ「州の下院議員として身に余る光栄と思っているが、将来はさらに上のポジションにつければもっと素晴らしい」と語った。
(当銘貞夫通信員)